源平の好み

木は樹種が同じでも杢の種類や模様の出方によって印象は変わりますが、【源平】になることでも印象は違って見えます。
源平とは、[赤身]と呼ばれる心材と[白太]と呼ばれる辺材が1つの板に混在しているものを指します。
赤身と白太の色がハッキリと分かれているものは源平になった際分かりやすいですが、樹種によっては色の境が分かりにくかったり白太がほとんど無かったりします。

(リグナムバイタの板材。赤身と白太の境がハッキリしている)

(栃の板材。赤身が少なく基本白太を使う)

木は白太の部分の外側へと年輪ができていき成長します。白太は成長する部分なので養分が多く含まれ、赤身は固く丈夫で水分が白太に比べて少ないです。
養分と水分が多いため白太は狂いやすく、虫食いや割れが多いため材料として使われることは少ないです。

そのため源平のペンはどんな樹種でも作られる事が少なく、店頭に並ぶ事は少ないです。それでも先日良い材が取れて、特上花梨瘤源平のペンを2本作った日がありました!
1本は一部分だけ白太が入ったもの、もう1本はほとんどが白太になっているものです。

Before imageAfter image

ワンポイントで白太が入っているのも可愛いですが、大半が白太になっているのも花梨っぽくなくて面白いですよね。
ですが大半が白太のものは割れが大きかったり、瘤杢が少なかったりもします。

皆さんは源平の割合はどれくらいが好みですか?
なかなか源平は出てきませんが、あった時は是非見てみて下さいね。

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