長所?それとも短所?

2月に材木市に行った際に見つけた面白い材を色々と紹介してきましたが、まだまだ紹介しきれていないものがあります。
知らない材もあるのですが、今回は見た目が面白く気になった材を紹介していきます!

その、見た目が面白い材というのがこちらです!

これをパッと見た時私は「スポルテッドがあって、小さな穴が沢山開いているメープル材だな~」と思って見ました。
それだけだったらへ~と思って見るだけで終わるかもしれませんが、どんな名前で出品されているのか見てみたら【スポルテッド・ワーミー・メープル】と書いてありました。
ワーミーとは何のことなのだろうかと材をじっくりと見ていたら、社長と材木屋の方がこちらへ来て教えて下さいました。

教えて頂いたところ、この材に沢山開いている小さな穴は虫食いの穴(ピンホール)で、虫食いの事をワーミー(Wormy)と呼ぶそうです!
あまりにも大きな穴だとピンホールではないため呼ばれないようですが、写真の様に小さな虫食いの穴が沢山あるものはワーミーと名前が付くようです。

虫食いと言えば、良くない場所として木取りをする際に避けるのが基本なのですが、こうして販売する際にスポルテッドのように模様として名前が付いて売られていることにビックリしました!
虫食い=虫害を受けて穴だらけで中がスカスカになっている。ということで木材の価値が下がってしまいます。
ですが、虫食いもスポルテッドや瘤、杢模様の様に人工的に作ることはできません。
そこに魅力を感じて画像のようなワーミーの材を使う方が居るのかもしれませんね。

最初に書いた通り、私も見た時に面白い材だと思いました。
じゃあ、実際に使用するにはどうすればいいか調べてみたところ、手間がかかることが分かりました。
制作中や、制作後に問題が起こらないように材の中に潜んでいる虫やその卵を死滅させるために60~80℃で1週間ほど乾燥させたり、穴に埃などのゴミが入らないようにするなど欠点を避けて使うよりも工程が増えて手間がかかります。
小さいものなら穴を埋めるのも少なくて済むのでは?と、思うかもしれませんが、1つ埋めるだけでも時間がかかります。
なので、見た目が面白いですが私は使うことはないかなと思いました(笑)

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