ペンの修理に初チャレンジ!

入社して5年、今まで木軸を作る事はあってもお客様の使っているペンを修理することはありませんでしたが、遂に修理に挑戦しました!
(いつも修理をしている社長がお客さんに確認を取ってからの修理です。)

今回修理したペンは特上黒柿の太軸で、10年以上使って下さっています。
以前に1度、ノック側に割れが入ったということで修理しており、今回は前回直したところがまた割れてきているのとペン先側も割れが入ったということで修理依頼がきました。

割れはどれくらいなのだろうかと思いながら修理する木軸を見てみると・・・

割れが3分の2も入ってる!?しかも軸がパイプから外れている!?これは修理というよりも、もう手術なのでは・・・?
そう思いながら、社長に修理の手順や気を付けることを教えて頂き1つずつ丁寧に直していきました。

まずはパイプが入っていた穴の中と、割れの隙間に入っている接着剤などを綺麗に取り除いていきます。この時に穴や割れが広がらないように気を付けます。
その後、ペン先側から入った割れに端まで瞬間接着剤を流し込んでいき・・・

即座に糸を巻き付けて、固定!!
接着剤が固まる前に巻き付けてしっかりと締めなければいけないので、とても緊張しました・・・(本番の前に糸を巻き付ける練習をしました)

固まったら、反対側(ノック側)の割れを修理。
こちら側の割れは前回直した時に入れた接着剤を取り、黒い木粉と接着剤を混ぜたもので埋めました。

割れを埋めた後にパイプを付け、接着剤の付いた部分だけを削り、全体を磨いていきます。
接着剤の付いた部分以外を削ってしまうと太さが変わって、金具との段差ができてしまうので両端は特に気を付けて削っていきます。

そうして修理完了後のペンがこちらになります!

割れが綺麗に埋まっているように見えますが、近くで見ると接着剤が盛られている部分が分かります。これは割れを閉じきれなかったため段差ができた結果です。
大きい割れの時はよくあるそうなんですが、この部分以外は綺麗にできたのでとても悔しかったです・・・

修理は大事に、沢山使ってくださったお客様の大事なペンを1度預かり、また長い間使って頂けるようにします。なので、少しの修理でもとっっても緊張します。
修理品を見る時はお客様が沢山使ってくださっているのがよく分かって嬉しい時でもあり、緊張する時でもあり、どう直そうかと考えるのが楽しい時でもあります。
これから少しずつ色々なペンの修理に挑戦していくようになると思うので、今回の修理で学んだ事やうまくいかなかった事、大事にしたいと自分が感じた事を思い出して頑張りたいと思います!

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