海のギャングや、海の王者と呼ばれる[シャチ]。
白と黒のツートンカラーで可愛らしいですが、なぜギャングや王者と呼ばれるのでしょうか?
(名古屋港水族館のアース。飼育員さんからお魚を貰って嬉しそう)
シャチは北太平洋東部、北極、南極の沿岸などの水温の低い地域に基本生息しています。ですが、餌を求めるためや繁殖のために極地から赤道直下まで1日で100㎞以上移動するので、世界のあらゆる海域で見られます。
日本でも北海道の知床、羅臼沖で毎年見られています。(近年ではアルビノ個体も見られる)
シャチはマイルカ科に分類されるのでイルカの仲間になりますが大きさは全然違く、水族館でよく見られるハンドウイルカが2~4mなのに対してシャチは雌が5~7mで雄が6~8mにもなります。
これだけ大きな体ですが時速50~60㎞で泳ぎ、3~50頭ほどでできた群れで狩りをします。何を食べているのかは生息地域によって変わりますが、魚やアザラシ、アシカ、セイウチなどの大型の哺乳類、ペンギンやカモメといった海鳥など様々なものを狩っています。
時にはホホジロザメやシロナガスクジラなども食べ、海の食物連鎖の頂点に立っているため海の王者やギャングと呼ばれ、英名でもクジラ殺し[killer whale]なんて呼ばれています。
(公開トレーニングで水を噴いているリン)
シャチは賢いため群れ連携して追い詰め、小さなペンギンや海鳥から自分よりも凶暴なサメや大きなクジラを狩ることができます。
シャチは強いだけでなく賢く、仲間や家族思いで優しい動物でもあります。水族館では飼育員さんのサインを理解して水を噴いたり、ジャンプをしたりしているところを見ることができます。
日本の水族館では鴨川シーワールド、名古屋港水族館、神戸須磨シーワールドでシャチが見られるので是非強くて賢くて可愛いシャチを皆さんも見に行ってみて下さいね。
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