6月に行った岐阜銘青会特別市と平野木材の市場で初めて見た木を本で色々と調べていたのですが、その時に別名の他に市場通称というものが載っていて、モアビとボセが同じアフリカンチェリーという通称を持っていたのです!
気になってインターネットでアフリカンチェリーを調べてみると、同じ市場通称を持つ木が更に2つ、マコレとムエリまであることが分かったのです!
なぜこんなに同じ市場通称を持つ木があるのでしょうか・・・
同じ市場通称を持つということは、何か共通点があるのでは!?と思ったので今回はモアビとボセとマコレの基本的な情報や共通点を紹介します。
(ムエリはあまり詳しいことが分からなかったので、今回は除外します。)
まずは、モアビです!
モアビはナイジェリアやコンゴなどの西アフリカに生育するアカテツ科の樹木です。
樹高60m、胸高直径3m程にまでなる大径木で大きな材が取れ、色味が似ていることから桜の代用品として扱われています。色味は似ていますが、桜よりも重硬です。木質は緻密でたまに綺麗な杢が出るそうです。
色ですが、心材は赤味の強い茶褐色で、辺材は灰白色系です。
続いて、ボセ!
ボセは中央アフリカ西部のギニア湾岸エリアを中心に生育するセンダン科の樹木です。
こちらも高さ50m近く、直径1.5m程まで成長する木もある大径木です。
乾燥時に割れが入りやすく乾燥は難しいけれど、乾燥後は安定します。
交錯木理はあるけれど、あまり硬くなく加工しやすいそうです。仕上がりは滑らかでも、ツルっとした感じでもなく、サラッとしていると本に書いてあったので、どんな感じの仕上がりなのか機会があれば自分で実際に加工してみてどんな仕上がりになるのか触ってみたいです!
そして色は、心材は赤味の強い茶褐色で、辺材は白っぽいです。
そして、マコレ!
マコレはコートジボワールやガーナなどの西アフリカに生育するアカテツ科の樹木です。
そしてマコレも直径2m程にまでなる大径木です。アフリカに生えている木は基本的に大きいですね。
マホガニーの代用品として輸入されたのですが、色味が似ていることから桜やカバの代用品としても扱われます。
加工しやすく、ろくろ加工ではサラサラと削れて仕上がりが綺麗らしいです。
暴れが少ないとのことなので、乾燥させる時にどれだけ動かないのか気になります。
色は心材がくすんだ赤レンガ色(桃褐色や赤褐色)で、辺材は白っぽいです。
(マコレは市場で見かけなかったので写真がないです。すみません・・・)
色々と調べてみて分かったことがあります。
同じアフリカンチェリーという市場通称で呼ばれるだけあって、上に書いた通り大きなもので直径が1m以上になること。桜の代用品として使われること。加工はしやすいこと。心材は赤褐色で辺材は白っぽいことが共通していることが分かりました。
その他にもマコレとモアビにはシリカが含まれていて、目鼻や喉に刺激を受けたり、刃物がすぐに切れなくなるということも書いてありました。
機会あったら加工してみたいと思ったのですが、この一文を読んでどれだけ刺激を受けたりするかは分かりませんが、ちょっと怖くなりました・・・
それでもどんな材なのか触ってみたいという興味はとてもあります!!
モアビ、ボセ、マコレの3種類の木に同じ市場通称が付いている理由は調べて分かったことから考えてみると、どれも同じような色をしていて桜の代用品になり、アフリカで生育していることからアフリカンチェリーという市場通称がこの3種類の木に付いたんじゃないかなと思いました!
あくまで私の個人的な推測なので、本当の理由は分かりません・・・
ですが、同じ名前を持っている名前があるということが分かり、どんな特徴などがあるのかが分かったので良かったです!
また他にも同じ市場通称を持つ木があったらどんな木なのか、調べたりするのが楽しみです!
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