蝋を削ぐ

木材には、乾燥させる際に割れやすい木口と動く可能性のある板目に、割れ止めとしてボンドや蝋が塗られていることがあります。
野原工芸でも丸太などの大きい材を仕入れ、板にして乾燥させる際には木口に割れ止めとしてボンドを塗ることがあるのですが…

先日仕入れたホンジュラスローズウッド瘤は全面に蝋がベッタリと(笑)
このままでは木材が乾燥しないため、スクレーパーで蝋を落とすことにしました。
全面は取らず、面の広い4ヶ所だけ取りました。(瘤材は複雑なため、木口や板目と言いづらい(笑))

こちらの大きな材には特に厚く塗られていました。大きな分蝋を取る面も広く、更に厚く塗られているためこの材1つ削ぐだけでも時間が掛かりました・・・
写真では伝わりづらいですが、蝋のある左側と取り切った右側では真ん中の線でしっかり段差があります(笑)

見事な蝋の厚削りが取れるほどしっかりと塗ってありました。
材に呼吸をさせた上で、乾燥途中での割れを防ぐためのものなのに、呼吸できないほど厚塗りするのはどうなのだろうか?と思いながらひたすら削っていました。
少々大変ではありましたが、ホンジュラスローズウッド瘤の木目が少しずつハッキリと見えてくるのが面白かったです♪

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