この木どんな木【プラタナス】

先日、工場で作業をしていた時に会長から「これなんだか分かる?」と、とある木材を渡されました。

その材を手に取って見ると、ブナのような、樫のような不思議な材でした。
じっくりと見ても何の材か私には分からず、会長に聞いてみたところ【プラタナス】という材だと教えて頂きました。
名前を聞いても分からず私が首をかしげていると【鈴懸の木(すずかけのき)】とも言うと教えて頂いてようやくピンときました。

私は、鈴懸の木という名前だけは聞いたことがあったのですが、立ち木の状態を見たことが無く、木材の状態になっているのを見たのはこの時が初めてでした。
名前を聞いたことがあっても見たことが無く、初めて正式名称を聞いたので興味が湧いてプラタナスについて調べてみました!

プラタナスはスズカケノキ科の広葉樹で、ヨーロッパや北米、西アジア、インド、インドシナ半島が産地で、日本でも様々な所で植栽されているそうです。
北米東部原産のアメリカスズカケノキはシカモアとも呼ばれるそうなのですが、楓の仲間のシカモアとは別物です!
(何故全く違う木を同じ名前で呼ぶのでしょうか・・・ややこしいことになりそうなのに・・・)

プラタナスは明治時代に海外から日本に移入されて鈴懸の木という名前が付いたそうです。
その名前の由来はプラタナスの実の形が山伏が身にまとう結袈裟に付いている鈴梵天(通称・鈴懸)という球状の房に似ていることから付いたそうです。
調べて実の写真を見たのですが、私は一瞬毬栗に見えました(笑)

大気汚染や病気、虫害に強く、痩せた土地や乾燥した土地でも大丈夫なことから各地で街路樹として植栽されているそうです。
楡(にれ)、菩提樹(ぼだいじゅ)、マロニエに並び世界四大街路樹の1つです。

材は比較的硬くて重く、強度があるため突板や楽器、家具に使われるそうなのですが、耐久性にはやや劣るそうです。
木目は木口に放射が出て、独特な網目状の模様が出ます。
ろくろ加工は繊維の感じ方や挽き具合がモチノキと似ていて加工しづらいそうです。

調べてみて、思っていたよりも身近な木だったことに驚きました。
そして、普通の木目とは違った細かい網目模様が綺麗で、ペンにしたらどんな風に網目模様が出るのかこれから加工するのが楽しみです。
ですが、加工しづらいと聞いて上手く加工できるかドキドキしています・・・
プラタナスと似たような繊維の感じや挽き具合がモチノキも気になるので、機会があれば小さい材でも良いので買ってみてプラタナスと一緒に作ってみたいです!

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