ややこしい木の名前

皆さんは1つの樹種に名前がいくつあると思いますか?
「え?名前って普通1つじゃないの?」と思う人が多いと思います。
ですが、実は違うのです。大抵の木には2つ、3つ名前があります!

では、何故1つの樹種に違う名前がいくつもついているのでしょうか?
それは、調べてみたのですが分かりませんでした・・・ すみません・・・
理由は分からなかったのですが、どうやら国や分野によって呼び方が変わるという事は分かりました!
なので実際の木の名前を例に挙げて説明していこうと思います。

今回はこちら↓の記事でも紹介している紅木を例に挙げて説明していきます!
この木どんな木【紅木】 | 野原工芸|木まみれ女子の日常 (nohara.jp)

紅木にはPterocarpus santalinus、Red sanders(レッドサンダー)、紅木紫檀(こうきしたん)、紅木、ミツバシタン、サンタルシタンの6つの名前があります。
最初のPterocarpus santalinusは学名で、生物学で用いられる全世界共通の名前になります。
学名はラテン語か、ラテン語化した形容詞と名詞で表され、国際的な命名規約に乗っ取って決められるそうです。
学名は全ての生物に付いていて、学問的にその種を表し区別するための重要な役割をするものなので規約でしっかりと定められているようです。

次にRed sanders、紅木、紅木紫檀、ミツバシタン、サンタルシタンです。
Red sandersは英名、紅木と紅木紫檀、ミツバシタン、サンタルシタンは和名になります。英名と和名は英語圏で一般的に使われる名前と日本で一般的に使われる名前の事です。
こちらは特に規約などは無く、見た目の特徴や似たようなものから付けられることが多いようです。
紅木紫檀という和名は紫檀に似ている赤い木だから付いたのだということが分かりますね。

今回は紅木の6つの名前を例に挙げましたが、英名や和名があるということは国や地域ごとに呼び方が違う場合もあるわけで、私が調べて出てこなかっただけでこれ以上に名前がある可能性は大いにあります。
紅木には出てきませんでしたが、他にも現地名や市場通称というものがあります。市場通称は似たような見た目の木をまとめて同じ名前で呼んだりする場合があるので厄介だったりします。
同じ市場通称を持つ材について書いた記事がこちらになるのでよろしければこちらも読んでみて下さいね。
この木どんな木【アフリカンチェリー】 | 野原工芸|木まみれ女子の日常 (nohara.jp)

私は気になった材を調べる時は最初に樹種辞典を使うのですが、和名だけでも複数ある場合はどの名前で載っているか片っ端から引く。外材で和名しか分からない場合はネットで英名を調べる。その英名がいくつもある時はまた片っ端から引く。そこからネットには他に何か情報が無いか調べる・・・と、目的のページやサイトを探すだけでも時間がかかります。
様々な名前があると、何でこの名前になったのか考えたりするのは楽しいのですが、その分調べるのは大変になります(笑)
こうして調べている時はよく「全ての木の名前を覚えている人なんて存在するのだろうか・・・」と思います。
それくらい木の名前は1つの樹種に対して沢山あったりするので、自分の好きな木の名前について調べてみたら違った印象を持つかもしれませんね。

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