この木どんな木【ケンポナシ】

以前材木市に行った時に杢の出た欅のような材を見つけました。
欅かと思って材の名前を見てみると、それには【ケンポナシ】と書いてありました。

ケンポナシの名前は聞いたことはあったのですが、加工した事やどんな材かは知りませんでした。
詳しく知らないけれど名前を聞いたことがあるということは、何か身近なものに使われているのかもと思いケンポナシについて調べてみました。

ケンポナシはクロウメモドキ科の広葉樹で、北海道の奥尻島から九州と日本の広い範囲で生息しているようです。
材としては硬くもなく柔らかくもなく加工しやすいそうです。道管が大きめなため肌目はあまり滑らかではありません。そのため材質としては欅や桑に近く、質感はタモや栗に近いそうです。

杢が出る材の中ではそれほど暴れなく、乾燥するときには反りや割れが入りやすいがその後は安定しているそうです。
杢の出ているものは乾燥する際にとても暴れるイメージがあるので他の材に比べてどれほど暴れにくいのか気になりますね。

色は写真の通りオレンジっぽい濃い色をしています。
パッと見で欅に見えるほどなので本には漆を塗ると欅や栗と間違えそうになるとも書いてありました。
そんな加工しやすく見た目も綺麗なので、用途としては器やお盆などの工芸品、家具にも使われています。なので、私もどこかお店で見たことがあって名前だけ知っていたのかもしれません。

調べてみて見た目だけでなく、材質も欅に似ているのが分かったので機会があったら欅と一緒に加工してどんな違いがあるか自分で体験して発見してみたいです!
(野原工芸の工場ならどこかしらにありそうなので探してみようかな・・・)
見つけた時は自分で加工して、ケンポナシと欅を一緒に並べて写真を撮って見た目から削れ方など感じた事をまた書こうと思います!

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