方言の話【日常編】

入社して半年も経たない頃に近くのお店で働く女性2人と一緒にご飯を食べながら話していました。
その時に皆で食べていた大皿の料理が少なくなっていたので私が「これさらえちゃっていい?」と言いました。すると1人の方には「いいよー」と言っていただけたのですが、もう1人の方はぽかんとした顔をされてしまいました。
よく考えてみると、私といいよと言ってくださった方は木曽郡内出身で、ぽかんとされてた方は県外の方でした。
「さらえる」が方言だということは分かっていたのですが、普通に喋っていても周りに伝わる人が居たので少し忘れていました(笑)

偶然この出来事を思い出して、このブログを見てくださっている皆さんに私の事や会社の事だけでなく、この地域の事を知ってもらうために方言の事を書いても面白いんじゃないかとひらめきました!
なので、今回は日常的に私がよく使ったり聞くものの中で何個か選んで紹介しようと思います!

まずはこのブログを書くきっかけにもなった「さらえる」です!
意味は全て取り除いてしまう、空にするといった感じです。使い方は「その料理全部食べちゃって」と言いたい場合は、「その料理さらえちゃって」となります。
使われている地域について調べてみたところ「平らげる」という意味で関西で使われることが多いそうです。長野県の他にも三重県や名古屋などでも使われているそうです。

次は「ずく」です!
こちらは聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ずくは使うことが多いのですが、どんな意味か聞かれると明確にこれ!と表現することが難しい方言の1つです。意味として近いものはやる気や根気、辛抱強さです。
使い方によってニュアンスが変わってくるので難しいです。
使い方としては「このパズルは難しいけれどずく出して頑張ろう」と言うと「このパズルは難しいけれど根性出して頑張ろう」となります。
私は実家で何もやる気が起きずぐうたらしていて母に「ずくなしだね~」と言われたことがあります。
長野県民なら大半の人が経験しているのでは?と思います(笑)

続いては「くれる」です!
え?くれるって普通に使うでしょ?と思ったと思います。確かに「私にプレゼントくれるの?」と言う感じで普通は使いますよね。ですが、長野では違うのです!!
長野県の方言の「くれる」は「あげる」という意味なのです。
通常の意味と正反対なのでよく分からなくなりそうですね(笑)
使い方としては「鯉に餌くれた」と言うと「鯉に餌あげた」となります。
通常の貰うという意味でもくれるは使うので、話している時にどっちの意味か分からなくなるかもしれませんが、その時の話している内容から察していただけるとありがたいです。

最後はこちらも有名(?)な「ぼける」です!
いや、ぼけるも普通に使うじゃん。ツッコミとボケでしょ?と思ったと思います。
これもくれるの様に違う意味があり、長野の方言でぼけるは主に林檎に使われます。
「林檎がぼける」聞いたことありませんか?
意味は新鮮でみずみずしいシャクシャクとした食感が失われてモソモソとした食感になった状態を表します。
なので「この林檎ぼけてる」と言われたら、あまりいい状態じゃないんだと思ってくだされば大丈夫です。

今回は日常会話の中で私がよく聞いたり、使うものをピックアップしてみたのですがどうでしょうか?
皆さんが聞いたことがあったり、知っていたりしたものはありましたか?
もし、今回出てこなかったものでもいいので気になる長野の方言があったら是非教えて下さいね。
上の4つ以外にも面白い方言は色々とあるのでまた【~編】という風にして書こうと思うので読んでくださると嬉しいです。

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