オバンコール【後日談】

先日、岐阜銘木市で見付けた今まで知らなかった材の1つ【オバンコール】についての記事を書きました。
いつも記事を投稿する前に社長に間違った情報を書いていないか、写真の位置はおかしくないかなどを確認して頂いているので、この時も確認して頂きました。
そして、確認を終えた社長から一言「オバンコールあるよ」と言われました。
「・・・え?」
私は驚きすぎて組み立て途中のペンを持って固まってしまいました。

話を聞いたところによると、昔小さな材を購入して制作していてペンもお店にあるのですが、知っていて聞かれるお客様が少ないため私も見ることが無かったようです。
果たして野原工芸には何種類の材があるのでしょうか・・・

そして、無いと思っていた材があったというまさかの出来事が起こり驚きましたが、あるならば加工をしてみたいと考えていたところ社長が材を出してきてくださり加工をしてみることができました!
社長、ありがとうございます!

初めて触る材にワクワクしながらまずは穴開けをしました。
穴開けの時が1番匂いを感じるため、前に調べた時に気になった仏間のような湿った木のようなあまり良いとは言えない匂いとはどんなものなのか嗅いでみました。
匂いは強くなく、良いとは言えないですが嫌な臭いというわけでもありませんでした。
では何の匂いに近いのかと言われると、私は湿った木のような匂いという表現が1番近いように感じました。

続いては旋盤での加工です!
本で調べた時は、長い繊維を感じながらもゴリゴリと削れてサンドペーパーがかかりやすいと書いてありました。
私が加工してみて、ゴリゴリと削れるのは感じました。長い繊維は感じられませんでしたが、適度に硬く逆目はシーオーク程ではないですが出やすいような気がしました。
サンドペーパーは調べた通りかかりやすく、油断すると削れ過ぎそうで怖かったです・・・

 

木目模様は少ないですが、暗めの茶色で落ち着いた雰囲気のペンができました!
同じ茶色でも散孔材のため槐や桑とはまた違った雰囲気で私はとてもかっこいいと思いました。

今回はたまたま材があったとはいえ気になっていた材を実際に自分で加工することができて嬉しかったです!
色々と調べて知れるのも楽しいですが、実際に自分でやってみて新たな発見をしてみたり本やパソコンで調べた情報と自分では感じ方が違ったりするのも面白いのでこれからも知らない材や気になった材は調べたり積極的に加工してみたりしていこうと思います!
オバンコールを知らなかった人や気になった人は写真で見るのと実物を見るのでも感じ方は違うので、お店に来た際は是非見てみて下さいね。

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